2009年 1Q1月土曜の夜恒例のレイトショー。2009年1月前半は4本! 「ワールド・オブ・ライズ」 「ミラーズ」 「ミーアキャット」 「チェ 28歳の革命」 旦那ドンの好み優先なので、ドンパチ系が多いのが何ですな。 それから、CATVやレンタルDVDで4本。 「ホリデー」 (キャメロン・ディアスらの) 「ノーカントリー」 (コーエン兄弟のオスカー作品) 「スィート・ノーベンバー」 (キアヌ様&シャーリーズ・セロン) 「ミス・ポター」 (レネー・ゼルウィガー) なども鑑賞しております。 1月後半にはシネマイクスピアリ で3本鑑賞。 「レボリューショナリー・ロード(レオ様(苦笑)&ケイト・ウィンスレッド)」 「シャッフル(サンドラ・ブロック)」 「007/慰めの報酬」 自宅では録り溜めているCATV放映の中から ハイ・スクール・ミュージカル2 を、旦那ドンのおつきあいで、強引に観させられました。 劇場では、ちょっと重めの作品が集中し、自宅では、有り得ない、ハイテンションの、アメリカの裕福な高校生の夏休みライフを見せ付けられ、そのギャップが激しすぎまする。 2009年一本目は『ワールド・オブ・ライズ BODY OF LIES 』。 旦那ドンの好み優先で観る作品を決めるので、どうしてもドンバチものが多くなっちゃうのが悩みです。記録のみでゴメンナサイ。 夫婦50割引にて鑑賞。ドンバチもののお次はホラー。 『ミラーズ MIRRORS 』。 音響で驚かせる姑息な演出がたくさんあり、劇場でもそれを感じましたが、映画サイトを観たらやはりその点が賛否両論でした。しかし最後のオチがなかなか憎いです。ヒットしない点からすると、その程度かもしれません。 あまりにも多方面にわたり疲れる作品だったので、ナショジオ好きの旦那ドンのリクエストにより今週は『ミーアキャット THE MEERKATS 』。 安心して観られるかな、と思っていたのに。可愛いんですけど、迂闊にもこの作品でも疲れてしまいました~。結果として、ライオンさんとの対面でやたらとドキドキハラハラしてしまったのです。 ミーアキャットにとっては、家族の群れと離れてしまうほど遠くにはぐれた感覚のエリアって、おそらく人間の感覚では、充分所在がわかる範囲なんじゃないだろうか?などと観終わった後に夫婦で語りました。 でも、コロにとっては大冒険であり、最後の難関・ライオンさんとの対面の場面では、もうハラハラドキドキになっちゃうんですよ。人間にだぶる面があり、やけに感情移入しちゃいました。 夫婦50割引鑑賞です。 『チェ 28歳の革命 CHE: PART ONE (THE ARGENTINE) 』。 キューバの今も愛される革命家、チェ・ゲバラの人生を描いた作品の前編です。昨年、たまたまこんな本↓を買って、ゲバラのことが気になっていたので 正にタイムリーな作品でした。 キューバ 革命と情熱の詩 (地球の歩き方GEM STONE)/著者不明 革命が成功したら、キューバからしたら外人にあたるゲバラは新たな革命を目指してキューバを去るわけですが、その姿が、何となく西郷隆盛とダブってしまったのは、ワタクシだけではないのではないでしょうか。 政権を去る根底の理由などは異なるんでしょうけど、何となく、おとなしく鞘に収まっていることができないタイプの生き方としては不器用な人間と言われてしまう部類の男。そのあたりが、やけに切なく感じてしまうんです。 「ホリデー」、そすですねえ。夢見る女の子向けの映画ですかね。 ただ、個人的にはキャメロンの役柄の女性が高収入で羨ましかったです。やけに現実的な感想になってしまった。 「ノー・カントリー」は、オスカー作品なのに単館上映系のため公開劇場が少なく、地元ではとうとうかからず終いで、CATVで待っていたけど未だ放映されず。痺れを切らし、レンタルしてみました。 これまでコーエン兄弟作品は、ほとんど観ていまして、これもオスカーを獲ったことで、賛否両論でしたため、楽しみにしていたんです。 「ファーゴ」と比較する感想が多いんですが、私の中では、異なるものでした。ファーゴは起承転結がはっきりし過ぎるほど鮮やかで、コーエン兄弟の作品の中では、キリリと閉まり過ぎで別格だと思うんです。「バーバー」と同類の感じ。 こちら「ノー・カントリー」は、もっと、こう、不条理感強く、病んだアメリカをシニカルに撮っているっていう感じですかね。 トミー・リー・ジョーンズは、日本ではヘンな宇宙人で缶コーヒーなんて飲んでますが、もの悲しい old man を、それはそれは切なく演じています。 原題は"No Country for Old Man"。 邦題の「ノー・カントリー」だけでは、監督の意図するメッセージがぶっつり切られてしまっているようで実にもったいないです。実に後味が悪い作品ですが、本来のコーエン兄弟らしさで言うと、ファーゴよりは彼ららしい作品なんじゃないか、と思うのです。 後味が悪すぎて、おそらく二度も観たくないほどです。これはレンタルでよかったな。うーん、複雑。 スウィート・ノベンバー [DVD]/キアヌ・リーヴス,シャーリーズ・セロン,ジェイソン・アイザックス キアヌ様の作品なのに、未見だったのでCATVでやっていたのを観ましたが、話の設定がダメ! 私の中では受け入れられませんでした。 ミス・ポターは、かつて過去ブログで記事にしているので割愛です。 シャッフル、突っ込みどころ満載なんです。 けれど、大好きなサンドラ・ブロックなので初日に観に行きましたら、初日から自由席(人気の新作は普通は指定席なんです)で、そうなのか?そういう位置づけの作品なのか?と、心配していましたが、そうねえ、これはヒットは難しい題材ね。 ネットでも鑑賞後の感想記事があまりヒットしなくて、いろいろ検証したい場面があるのだけれど気になるまま!!DVDかCATV放映されたら、また再度検証のため観たいと思いまする。あ、でも初日だから結構席は埋まってましたよ。 それからレボリューショナリー・ロード。 ストーリーを知らずに観たんですよ。アメリカの古き良き時代のアメリカン・ドリームものでその人の一大絵巻というか、半生をドラマチックに描いた作品なのか?と勝手に想像してたんですけど、大河というか大きな話ではなくて、 逆に本当にある夫婦の心の葛藤をひたすら描いたものだったのね。 主役の二人の演技がすごくて、久々にCGナシの役者にスポットを当てた映画を観た~という満足感に浸りました。 若い人が観ても、感情移入できない作品なんだと思います。私は正直、わかるが、わからない。「皆、家族なんて微妙なバランスで成り立っていて、隣の芝生は青く見えるが、ギリギリのところで耐えたり、諦めたり、そんなことの繰り返しの毎日なんだな。」と、やけに現実的な肯定と、一方では「ケイトのギリギリの糸は、どちらかというと狂気的。普通はそこまで考えが行かないで終わるんだろうな。 それに、日本人から見たら、贅沢すぎるほどの家や生活なのに、そこで虚しさを感じちゃったら、我々なんてどうしたらいいのよ全く!」という否定感情。 そして、シャッフルもレボリューショナリー・ロードも、どちらも冒頭で、若い夫婦が頑張って一戸建ての自宅を買う。時節柄、サブ・プライム・ローンなんか組んでないでしょうねえ!と、頭をよぎった人は私だけではなかったのではないでしょうか? 007って、ワールドワイドの寅さんよねえ。でもスタイリッシュで、セクシーで。 ダニエル・クレイグは本当にマッチョで、ピアズ・ブロンナーとは全く違ったキャラになりましたね~ 007は旦那ドンの好みで毎回観ますが、旦那ドンは断然ダニエル・クレイグ派のようです。007シリーズがぐーんと面白くなった!といつも満足気です。 2月 2月は 4本観ました。 「チェ39歳 別れの手紙」 「マンマ・ミーア!」 「フェイク・シティ」 「ベンジャミン・バトン」 そして、グアムの往復フライトで観たのはこの2本。 「Separate Lies 孤独な嘘 」孤独な嘘 [DVD] 「Le Divorce/パリに恋して 」ル・ディヴォース ~パリに恋して~ [DVD] 「チェ」 キューバの今も愛される革命家、チェ・ゲバラの人生を描いた作品です。 昨年、たまたまこんな本↓を買って、ゲバラのことが気になっていたので正にタイムリーな作品でした。 キューバ 革命と情熱の詩 (地球の歩き方GEM STONE)/著者不明 こういうタイプの人って、本来真面目で、好奇心旺盛で、そして正義感が誰よりも強いのだと思います。リーダーシップも高く、自分が動かずにはいられない。その不器用さが物悲しくもあり、美しくもあるわけですが。 革命が成功したら、キューバからしたら外人にあたるゲバラは、新たな革命を目指してキューバを去るわけですが、その姿が、何となく西郷隆盛とダブってしまったのは、ワタクシだけではないのではないでしょうか。 政権を去る根底の理由などは異なるんでしょうけど、何となく、おとなしく鞘に収まっていることができないタイプ。生き方としては不器用な人間と言われてしまう部類の男。そのあたりが、やけに切なく感じてしまうんです。 あ、あとゲバラが私と同じぜんそく持ちだったということは先月の映画で初めて知りました。 ボリビアで自分の隊が追い込まれて行く中で「私の最大の間違いは、ぜんそくの薬をこの戦地に持ってくるのを忘れてしまったことだ。」というセリフがやけに悲しく響きました。 「マンマ・ミーア!」 確かに、劇団四季の舞台と比べれば、リアルに景色が綺麗です。だからと言って、すぐにエーゲ海クルーズのパンフレットとガイドブックをニヤニヤしながら見る ということには至りませんでした。 ワタクシ、劇団四季版を3回も見ていますが、それに勝るとも劣らないメルリ・ストリープの怪演(?)には圧倒です! 「フェイク・シティ」 キアヌ様なので、やっぱり観ちゃいました。フライトでかつて観ている というのに。内容は、私の大好きな『L.A.コンフィデンシャル 』を彷彿させるような警察内部モノ。やっぱりこの邦題いやだ~ 多くの人が感想をあちこちで書かれているように我が家の旦那ドンまでもが「惜しいんだけど、かなり早い時期に落ちがわかっちゃうんだよなー」って感じなんですよね。キアヌ様出演作品なので、それでも許しちゃう自分が笑えますけど。 ま、それほど『L.A.コンフィデンシャル』の完成度が高いっていうことなんでしょうけど、やっぱりLAはいい作品だわ~ 「ベンジャミン・バトン」 いやあ、大好きな二人が競演している作品なので、これまた何ともワクワクしながらの鑑賞です。オスカーはノミネート沢山されてましたけど、結局受賞しなかったみたいですね。残念。ブラピ様もケイト・ブランシェットも二人ともとても美しく撮られていて、うっとりするような、ある意味童話のような話でした。これはDVDが出たら「即買い」作品にエントリーです。 グアムの往復フライトで観た2本。 「Separate Lies 孤独な嘘 」孤独な嘘 [DVD] 「Le Divorce/パリに恋して 」ル・ディヴォース ~パリに恋して~ [DVD] どちらも、最新作ではないけれど、普段私が選ぶような作品ではなかったこともあり、何だかとっても新鮮。 「孤独な嘘」は、日本では劇場未公開だったようです。どおりで見たことも聞いたこともなかったな。結末が、これでいいのかな、と、ちょっと正義からしたら疑問が残るんですよ。そのあたりの倫理観から、国内ではかからなかったのかな? 「パリに恋して」は、ケイト・ハドソンとナオミ・ワッツの2大金髪美人の登場で、ちょっと軽い感じ?自分がパリに3度行って以来、そしてその時にアメリカ人の話をパリで聞いて以来、いつも映画を観る度に思うこと。 アメリカ人の描くステレオタイプ的なパリって、やっぱりこういうイメージなのかなあ。という点を今回もこの作品でやっぱり思っちゃったこと。んー、上手く書けないのですが、やっぱり文化は違うと思います。 機内で観るには、2作品とも、なかなか楽しめましたよ。 3月 3月は4本を鑑賞しました。 「チェンジリング」 「パッセンジャーズ」 「ワルキューレ」 「オーストラリア」 「チェンジリング」 実話をもとに作られた、今や巨匠のクリント・イーストウッド作品。アンジェリーナ・ジョリーがせつない母親役を演じています。私はこの時代のファッションが大好きなので、働く女性がまだまだファッショナブルな装いも含めそういう視点でも楽しめました。 内容は悲惨極まりない・・です。ラストの解釈が人により二極化しているようです。希望につながる終わり方だ、とみる人と、何だか絶望的な終わり方でせつない、とみる人。その解釈は観る側にお任せする、というのが監督の思惑のような気もします。この巨匠の場合、不条理とか絶望感の漂うラストの作品が多いので、そのあたりの影響が観る側にどのように伝わるのか、ってところなんでしょうかね。現在のLAの警察モノ「フェイクシティ」とも重なります。昔も、今も・・・あれ? 「パッセンジャーズ」 アン・ハサウェイ、可愛いです。(いきなりのオヤジ発言) 飛行機事故の後の生存者のカウンセリングを中心にしたラブ・サスペンスもの???これ、惜しいんです。愛すべきB級映画の位置づけ?中だるみがツライ作品です。私、予告でオチが想像できちゃいました。それを確認したくて見たようなものです(笑)果たして、結末は合っていました。近い将来、テレビで放映されたら皆さんも楽しんでください。 私はそれでも、オチとの整合性とか事前の暗示のシーンとか検証したい点がいくつかあるので、DVDが出たら、また、ぜひ何度か観たいと思っています。 B級好きでもありますし。ヘヘヘ。そして最後に、飛行機によく乗る身としては、ちょっと怖かったです。最近、事故も多いので・・・。 「ワルキューレ」 ここのところ戦争モノが少なかった旦那ドンに合わせ久々に観た大戦が舞台の作品。トム・クルーズが主演で、何とドイツ人を演じているんですねえ。でも全員英語しゃべってますけど(笑) こういう人が歴史の影にいたんだなあ。でも史実からして作戦は失敗するわけで。その結果がわかっていても、手に汗握る展開です。 アメリカではヒットしなかったそうですが、よその国の裏舞台という設定からして、ヒットは難しそう。日本は同じ敗戦国なので、アメリカ人とは異なった感じ方を皆さんされるのではないかしら。 「オーストラリア」 あまりにも評判がなんなので、なのに3時間もあるのでずうっと観ないできたのですが、春休みで新作もなく昨晩とうとう観て来ました。これまた、アメリカでは大コケしちゃったらしいですね。 確かに、主役がこのお二人(ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマン)じゃなかったら、つまらないかも。この二人でも、何となく深みがどうしても感じられないまま終わったような気がして・・・。それは脚本のせい? だって「旦那様が亡くなってすぐにあんなに簡単にヒュー様とラブラブになっちゃうの?」とか、どなたかのWEBでの感想にもありましたように、「ニコール、イギリスからやってきた割には、オーストラリアにすんなりあっさり溶け込み過ぎ。」とか。 ただ、壮大な景色はスクリーンで観ることをオススメです。オープニング&エンディングも洒落ていましたよ。オーストラリア出身のスタッフ&俳優によるオーストラリア万歳映画なんですかね。旦那ドン曰くオーストラリア観光誘致作品にもならない内容、なのだそうです。 |